お家づくりコラム

和室の段差解消!費用を抑え安全なリフォーム術

2025.08.20 お家づくりコラム

和室の段差、高齢のご家族にとって大きな負担になっていませんか?
ちょっとした段差でも転倒リスクを高め、生活の質を低下させる可能性があります。
安全で快適な生活空間を確保するために、和室の段差解消リフォームは重要な課題です。
しかし、リフォームには費用や工期、安全性など、様々な考慮事項があります。
今回は、和室の段差解消方法から費用を抑える工夫、安全対策、そして補助金制度の活用まで、具体的な情報を分かりやすくご紹介します。

和室の段差解消方法

スロープ設置による解消

スロープは、段差を緩やかに解消する最も手軽な方法です。
市販のスロープを利用すれば、比較的安価で簡単に設置できます。
しかし、スロープの勾配が急すぎると、かえって転倒しやすくなるため、適切な勾配を選ぶことが重要です。
材質も様々で、木材、金属、樹脂などがあり、設置場所や利用者の状況に合わせて選ぶことができます。
また、滑り止め加工が施されているものを選ぶことで、安全性を高めることができます。

床のかさ上げ・かさ下げ

より根本的な解決策としては、床のかさ上げ・かさ下げがあります。
かさ上げは、低い方の床の高さを上げる方法で、かさ下げは高い方の床の高さを下げる方法です。
既存の床材を取り除き、下地を調整してから新しい床材を施工するため、費用は高くなりますが、段差を完全に解消でき、見た目も美しく仕上がります。
和室の畳をフローリングにリフォームする際にも、この方法が用いられます。
工事期間も長くなるため、事前にスケジュールを調整する必要があります。

その他段差解消方法

スロープや床のかさ上げ・かさ下げ以外にも、敷居の撤去、段差解消機などの設置も考えられます。
敷居を撤去する場合は、ドアの調整が必要になる場合もあります。
段差解消機は、車椅子利用者にも便利なアイテムです。
それぞれの方法にはメリット・デメリットがあるので、ご自宅の状況や予算、利用者の状況などを考慮して最適な方法を選択することが大切です。

費用と安全性を両立するリフォーム

費用を抑えるための工夫

リフォーム費用を抑えるためには、DIY可能な部分を見極めることが重要です。
例えば、小さな段差であれば、市販のスロープを自分で設置することで、工賃を節約できます。
また、リフォーム会社を複数比較することで、費用を抑えることも可能です。
いくつかの会社に見積もりを依頼し、比較検討することで、よりコストパフォーマンスの高い業者を選択できます。
補助金制度の活用も忘れずに行いましょう。

高齢者向け安全対策

高齢者が安全に生活できるよう、リフォームにおいては安全性に配慮することが重要です。
スロープの設置だけでなく、手すりの設置も検討しましょう。
手すりは、立ち上がりや歩行の際に支えとなり、転倒防止に役立ちます。
また、床材は滑りにくい素材を選び、照明を明るくすることで、転倒リスクを軽減できます。
床の材質や色にも注意し、視覚的なコントラストを付けることで、段差を認識しやすくすることも有効です。

補助金制度の活用方法

バリアフリーリフォームには、国や地方自治体から補助金が支給される場合があります。
介護保険制度を利用できるケースもあります。
具体的な支給額や申請方法は、お住まいの自治体によって異なるため、事前に確認が必要です。
リフォーム会社によっては、補助金申請の手続きを代行してくれる場合もあるので、相談してみましょう。
申請に必要な書類を事前に準備しておくと、スムーズに手続きを進めることができます。

まとめ

和室の段差解消リフォームは、高齢者の安全と生活の質を向上させる上で重要な取り組みです。
スロープ設置、床のかさ上げ・かさ下げ、敷居撤去など、様々な方法があります。
費用を抑えつつ安全性を確保するためには、DIY可能な部分と専門業者に依頼すべき部分を見極め、補助金制度も活用することが大切です。
ご家族の状況や予算、家の構造などを考慮し、最適なリフォームプランを選びましょう。
安全で快適な生活空間を実現することで、高齢のご家族が安心して暮らせる環境を創造できます。

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